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110.何とか別性格判断

2007.10.28


 性格判断であるとかに興味を持っている人は多いようで、TV番組、本、Web.サイトなどでも数多く見ることが出来ます。これは心理学の中の一分野にあるものですが、ものによっては非常に胡散臭いものがあるのも確かでしょう。
 音楽関係で言うと、茂木大輔さんの著書「オーケストラ楽器別人間学」が話題になりましたね。この本は心理学という学問の上に書かれた本ではないのですが、それなりに鋭い分析があり頷ける面も多くありました。
 というわけで、私も勝手に性格判断をしてみたいと思います。何しろ私は、十数年程前、ある理由から心理学の本(安い新書ばかりでしたが)を読み漁ったことがあるのです。そんなに間違った考え方はしないはずだと思います。

 で、何別で分けてみようかと考えましたところ、「部活動別」で分けようかと。しかも「運動部系」と「文化部系」の二種類です。わざわざ分けなくても判りそうだとか、「たった二種類かい!」とかいう声が聞こえてきそうですが、いいのです。クレッチマーという学者は、肥満型、痩せ型、筋肉型という三種類の分類で名を残した人です。3対2いうことでいい勝負ではないでしょうか。

 それではまず、われわれが所属していると思われる「文化部系」から。基本的に芸術関係です。
 作品、演奏に際しては十分な準備が必要で、コンテスト・コンクールとなると一点のミスも許されないという非常にシビアな状況に追い込まれます。
 ということから、準備に十分な時間を掛け、丁寧に物事にあたります。失敗が許されないので神経質にもなります。また、もし失敗したときなどは、落ち込みやすく立ち直るのに時間が掛かることもあります。物事の判断などにも時間を掛けることが多いので、即断が出来ないように思われます。スピード感に乏しいともいえます。
 なんだか自分のことを書いているような気がしてきましたが、まぁ、そういうものです。

 さて、一方の「運動部系」。スポーツを好む方たちですね。スポーツといいましても数多くありますが、大半は相手があって勝負するものでしょう。
 陸上、ゴルフ、登山など基本的に個人競技で、勝負の場面であっても相手を直接倒すのではなく、お互いのミスなどにより勝負が決まるものは「文化部系」に近いものがあると思います。
 では、直接勝負するスポーツはどうでしょうか。
 十分な時間を掛け体力づくり、練習をして技能を高めておくことは「文化部系」と大きく変わることはありません。しかし、一旦試合が始まりますと大きく変わってきます。
 失敗に関しての考え方がまったく違います。1点取られてもそれ以上に点を取り返せば勝つことが出来ます。いくら失敗しても(もちろん褒められはしませんが)勝つ可能性は残っているのです。失敗に対する落ち込みも、試合中にはできません。気持ちの切り替えも非常に早いのです。また、試合はスピードを持って流れますので即断力が要求されます。判断の速さは「文化部系」の想像を絶するものがあります。

 もちろん当てはまらない人もいるでしょうし、時と場合によって変わることもあるでしょう。でも、大体は合っているんじゃないかと思います。

 で、何でこんなことを考えたかというと、十数年前にバレーボールをやっている女性とお付き合いしたことがあったのです。
 その女性は、当初から積極的で「お付き合いしましょう」と決めるのが早かったのですが、「お付き合いをやめましょう」というのも早かったのです。こっちは「どうして?」なんて考える時間もありませんでした。まさに、判断の速さは想像を絶していたのでありました。
 どうしてそうなんだろう、と考えたとき、「バレーボールをやっているせいかな?」とふと思ったのでした。
 要は、失恋したということなのですがね。

 そういうわけで、心理学の本を読み漁ったのでした。

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