先日、仕事で他社の方と出張で同行したときの話です。新幹線で数時間お供をするわけですし、私は他の人の耳があるところで仕事の話をするのはいかがなものかと思っておりますので、趣味の話なんかをおしゃべりしてしまうのも必然であるといえましょう。 私は音楽好きで吹奏楽方面のことをしています、などということを話しました。その方は、特に音楽のことは好きな様ではなく詳しくないが、奥様がピアノを趣味でやっていらっしゃるとのことでした。私もピアノのことは詳しくは知らないのですが、子供は教室に通わせてますよ。というような感じで会話が進んでいくと、その方がおもむろに言ったのです。 「ピアノの寿命ってのはどのくらいあるもんなのでしょうか。」 ピアノは詳しくないとは言ったものの、例えば学校にあったピアノなんか何十年も使っているでしょうし、よく知っている地元のホールだって20年は経っていてピアノを換えたという話は聞いていないし、普通に考えて50年くらいはあるとは思うのですが。 更に続けて、こうおっしゃったのです。 「こないだ、調律士のの方が、寿命は10年がいいところだなんて言っていったんですよ。何トンっていう強い力でワイヤーが引かれているので、長持ちしないって言っていました。」 10年ってことはないでしょう。確かに弦を引っ張る力は大変なものでしょうが。それに部分的に痛んでも補修は出来るでしょうし、10年でまるっきりダメになることはないと思うのですが。 その調律士は新しいピアノを買わせようと、いい加減なことを言っているんじゃないかなぁ、と思いました。 それで、帰宅後ネットで調べてみました。 一つ大事なことは、何をもって寿命とするかは、使っている人の考えによることで、補修が出来なくなってきたとか、調律が狂いやすくなったとかで、違ってくるということが分かりました。一つの考え方としては、修理するより買い換えた方が安いとなった時が寿命といえるということもありました。大切に使えば、親子三代使うことだって出来るようです。ですから、10年ということはないのではないか、やっぱりボッタクリ調律士だったのだなぁ。 と、幾つか目のウェブサイトで目が留まりました。調律士さんがやっていらっしゃるサイトでしたが、こんな様なことが書いてありました。 コンサートに使うグランドピアノの場合10年前後と言う人も多い。 あぁ、やっぱり10年と言う話もあるのですか、、、 ちょっと待て、コンサート用のグランドピアノだって? あの方の家にはあるのですか? お金持ちらしいと言ううわさは聞いたことがありましたが、いやはや、驚かさせていただきました。 |