こんなCDあり?と訊かれれば、販売されているのですから「あり」という答えになるのですが。そのCDら収録されているのは、次の曲々であります。 1. テイク・ファイブ(ポール・デスモント) 2. アランフェス協奏曲 第2楽章(ホアキン・ロドリーゴ) 3. ピアノ三重奏曲第2番ホ短調Op.67第4楽章(ショスタコーヴィチ) 4. ピアノ曲筝曲第23番イ長調K.488第2楽章(モーツァルト) 5. オペラ座の怪人 序曲(アンドリュー・ロイド・ウェバー) 6. ピアノ協奏曲イ短調 作品16第1楽章(グリーク) 7. バレエ組曲「火の鳥」より(ストラヴィンスキー) 8. 交響組曲「シェエラザード」より(リムスキー=コルサコフ) 9. 道(ニーノ・ロータ) 10. ジェームズ・ボンドのテーマ(モンティ・ノーマン) 11. ピアノ協奏曲ヘ長調より 第3楽章(ガーシュウィン) 12. 「仮面舞踏会」より(ハチャトゥリアン) 13. 前奏曲 嬰ハ短調「鐘」(ラフマニノフ) 14. ボレロ(ラヴェル) 15. ラプソディー・イン・ブルー(ガーシュウィン) 16. 交響詩「死の舞踏」作品40(サン=サーンス) 17. 誰も寝てはならぬ~歌劇「トゥーランドット」(プッチーニ) 1枚のCDに17曲も入っているというお買い得感がある?CDとなっています。しかし、収録曲は、ジャズ、映画音楽、クラシック(しかも、モーツァルトからハチャトゥリアン、室内楽からオーケストラ、歌劇というようにバラバラ)という統一感の無さ。 各曲の収録時間は2分程度、4分程度、6分程度という感じで短めになっております。 いったい誰がどういう意図で、このようなCDを企画したのでしょうか。お分かりになりますでしょうか。17曲目などはヒントになると思いますが。 フィギュア・スケート名曲 ベスト というのが、このCDのタイトルです。なーんだ、という感じでしょう。 [ 2009~2012年の世界大会で金メダルを獲得したプログラム使用曲を収録!日本初の五輪フィギュア金メダル(2006)受賞時の「トゥーランドット」も特別収録。 ] (CD帯より) だそうです。「トゥーランドット」は無理やり付け足した感が否めませんねぇ。 それぞれの曲は、勿論名曲揃いですが、CDとしてまとめられて続けてみると、「どうしてこうなっちゃうんだろう」というやるせない気持ちになります。モーツァルトのピアノ協奏曲からオペラ座の怪人へ変わる所とか、ジェームズ・ボンドのテーマが出てきたときなど、ちょっと脱力してしまいました。 「フィギュアスケートてやった、あの曲をききたいなぁ。」という人の為に企画されたのだとは思いますけれど…。 では、どうしてこのようなCDを買ったかというと、プッチーニの歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」を編曲するために聴く必要があったのです。 タワーレコード新宿店へ行き、まずオペラのコーナーで探しました。全曲盤のCDは何枚もありますが、枚数が多いために高額です。3分の曲の為に買いたくないなぁというのが正直なところ。ハイライツ(抜粋盤)を探してみましたが、ありません。さてどこかに無いかと探し回っていると、「オムニバス」のコーナーでこのCDを見つけたのでした。フィギュアスケート使用曲のCDは他にも数枚ありました。需要があるのですかねぇ。 他の収録曲を見ながらため息をついてこのCDを買ったのでした。 では、なぜ「誰も寝てはならぬ」を編曲することになったかというと、演奏会での曲目に挙がったからですが、その理由というのが、 「フィギュアで有名になった曲だから、みんな知っているんじゃない?」ということ。 やっぱりCDの需要に合っていたのですねぇ。 【参考文献】 KIND RECORDS KICW5492 フィギュア・スケート名曲 ベスト |