本日(5月24日)放映の『題名のない音楽会』(テレビ朝日系)では、「日本吹奏楽史②人気曲ベスト10」ということで吹奏楽が取り上げられました。佐渡さんがホストになってから吹奏楽が取り上げられることが増えましたね。 では、そのベストテンをサッと見てみましょう。このベストテンは番組アンケートによるものだそうです。
まず以外だと思ったのが、最近の流行の曲が少ないですね。一番新しい曲でも、「吹奏楽のための風の舞」(2004年)ですか。「第6の幸福をもたらす宿」が流行りだしたのはいつ頃からでしょうかね。「海の男たちの歌」もこの中では新しい方でしょうが、10年位にはなるかな。 最近流行りの曲は、アンケート的には分散してしまって票が伸びなかったということでしょうか。回答者の年齢層にもよると思いますが。 番組中でも触れられましたが、「吹奏楽のための風の舞」は「笑ってこらえて」で取り上げられたとことで印象に残りやすかったのだと思います。でも、あの番組ももう5年前なんですね。時の過ぎるのは早い。 次に、課題曲が3曲。先週「課題曲の変遷」をやったのに更に追加という感じです。やはり、コンクールの影響力というのは大きいということですね。 しかし、ここまで見てオヤオヤと思いませんか。コンクールですよ。コンクールといえば課題曲、自由曲がありますね。課題曲は良しとして、自由曲というのはクラシックのアレンジ曲が演奏されることもかなり多いのではないでしょうか。クラシック・アレンジの人気曲というのもあるはずです。ですが、このベストテンでは一曲も入っていません。では、吹奏楽オリジナル曲に限ったのか? というと、「第6の幸福をもたらす宿」は映画音楽からのアレンジ、「アフリカン・シンフォニー」はディスコミュージックからのアレンジ、所謂ポップスですからね、そうではないようです。アンケート回答の基準をちょっと知りたい気がします。番組的には吹奏楽をやりたいのですから、クラシック曲は別にしたのでしょうね。まぁ、番組自体楽しめたので、ケチをつけているわけではないですよ。 そのほか気付くところでは、「フェスティヴァル・ヴァリエーション」ですね。非常に演奏困難な曲(何しろ作曲者自身が知人のホルン奏者のために「演奏不可能」な曲として作曲したようですからね)で本番まで持っていける団体というのは少ないのではないでしょうか。ということは演奏経験者は少ない? その割りに人気があるというのが不思議なところですね。曲の魅力でしょうね。 そして第一位は「ディスコ・キッド」です。この曲が課題曲だった年、私は中学二年生でした。ウチの中学は演奏しなかったのですが、コンクールで録音した他校の演奏を何回も聴きました。 で、今日の放映の演奏で「あれ?」と思ったことが二つ。曲の冒頭辺りで「ディスコ!!」と叫ぶ? そんなことあったかなぁ? 当時、曲中に人の声を入れるということはかなり衝撃的なことと私は思っていましたから、そんなことがあれば記憶に残っていると思うのですが。不思議です。 それと中間部のソロ。バスクラリネット、フルート、トロンボーン、クラリネットとつなぎかなり長く演奏されました。これは、あとからのアレンジでしょう。この収録のためのアレンジか、新版が出ているのかな? さて、私としてベストテンに入れる曲はどうかというと、(曲名は正式名称ではありません) A.リードの「アルメニアン・ダンス part I」は文句なしですね。 M.グールド「サンタフェ物語」、R.ジェイガーの交響曲、F.シュミット「ディオニソスの祭」、チャンス「呪文と踊り」、ネリヴェル「アンティフォナーレ」、K.フサ「プラハのための音楽1968」、ホルスト「第一組曲」、兼田敏「哀歌」、保科洋「古祀」、、、で10曲かな。あ、大栗裕の「神話」も入れたいなぁ。 皆さんのベストテンはいかがですか。 |