KAWAIのスコアメーカー4.0で書き出したXMLファイルをFinale2005でインポートしていると途中でエラーが出てしまうという不具合が発生して(だからエウゲニー・オネーギンの編曲に時間が掛かってしまったのです)いたので、各々のメーカーのサポートページを見たのですが、事例は報告されていませんでした。私の環境だけで発生しているのでしょうか? まあ、私はパソコンソフトなんてバグは付き物で、バグの出ない手段を選んで使うものだと思っているので、怒ってはいないのですが、他の手段を使うと手間がかかるので困っているところです。 スコアメーカー4.0のウリはXMLファイルでFinaleと連携できることではなかったのか?キャンペーンのセールストークで見た気がするぞ。 で、今回の話題はその件ではありません。 そのKAWAIのホームページでスコアメーカーのQ&Aを見ていたとき、見慣れない単語が目に入ってきたのです。 版面権 著作権については一応調べたつもりでいたのですが、足りなかったようです。何でしょう「版面権」。字面から大体想像できそうですが、検索をかけてみました。 ざっくりと要約してみると(私なりに)、楽譜の絵面にも権利があるということなのですね。つまり、楽譜の書いてあるページについて「絵」としての著作権を認めるということです。そして、著作権が切れている作品でもこの版面権は発生する。権利を持つのは出版社(楽譜を作った人)であると。(こんな感じていいのかな?) まあ、日本では法として規定されていないようですが。 著作の本質から離れた、「なんだかなあ」という権利ですね。 ちょっと考えてみました。こんな場合はどうなるのでしょう。 ある譜面に版面権が認められていたとしましょう。ところが、この譜面はひどいもので間違いが山のようにありました。(実際に音楽之友社の「展覧会の絵」OGT221は間違いがいくつもあった) ある奇特な人が、この間違いを大変苦労してすべて直し、版面権を主張した。 この場合、この版面権は認められるのでしょうか。 認められれば、元の出版社は楽譜を修正できなくなります。 認められなければ、直した人の苦労は報われなくなります。 あるいは、楽譜を直した人は出版社の版面権を侵害したことになる? どれもおかしな話ですよね。 きっとどこかでこの程度の議論はされていると思いますが。 さて、それでは私のしている編曲には影響してくるでしょうか。 一応、全部書き写して新たな譜面面(ふめんづら)を作っているので、問題はないと思っています。 【参考文献】 「楽譜の風景」 著作権ミニミニメモ「楽譜のコピーが可能な条件」 http://homepage1.nifty.com/iberia/column_copyright.htm |