直線上に配置

29.なぞの疾病 〜番外編〜

2006.4.1


 医者に行かねば。と思うのですが、なかなかいく機会が見出せない、ということがありますよね。その症状が、特に痛みがないとか生活に支障がなければ、いつか行けばいいやと思っていてなかなか医者に行かないというヤツです。
 しかしながら、最近TV-CMでその症状について医者に行って薬を処方してもらいましょう、なんてのを目にするようになって来ました。そういうわけで、例の舌が半分動かなくなって耳鼻咽喉科へ行った帰りに、思い切ってそちらのほうの医者にも行ったというわけです。
 その症状というのは、なかなか人前で話すにはちょっとというもので(今ここで書いていて恥ずかしいのですが)、上半身か下半身かといえば下半身のほうであります。

 さて、その医者とは、、、皮膚科。あれ、だれか他の科だと思った人いました?
なかなか繁盛している医院らしく、一時間ほど待たされてようやく診察となりました。診察室に入り、先生が「どうかしましたか?」とたずねます。
そこで私はおもむろに脱いだのです。靴下を、、、。あれ、だれか他の物を脱いだと思った人いました?

 症状というのは、足の爪が妙な色になってきているというものだったのです。詳しく言うと、
左足の親指の爪の両端が黒く2〜3ミリのすじが出来ているのです。色は、爪を挟んで内出血したような感じです。最初は1年ほど前の夏(2004年です)に左の端が黒くなってきました。そのときは、「そのうちに生え変わって奇麗になるさ」と何の根拠もなく思っていたのですが、一年経って奇麗になるどころか右の端までも黒くなってきてしまったのです。
 さて、そのちょっと前あたりに『特命リサーチ200X』とか言う(オカルティックな謎を科学的に解明するというスタンスの)アヤシゲなTV番組があったのですが、その中で『ホクロ癌』というテーマの放映がありました。何でも二十歳過ぎてから出来たホクロは癌の可能性があるとか、、、。
私の場合、ホクロというのではないですが黒い物が出来たことには変わりありません。もしかしたら『ホクロ癌』では?と心配になっていたのです。(そのうち治ると思ったり、癌かもしれないと思ったり、われながらご都合主義ですな。)

 私が経過を説明した後、先生が一言「なんで黒くなってるんでしょうかね?」
 だから、それが分からないから医者に来たんじゃないですか!! 
「水虫って言うのは普通白いんですが、、、」
と、いいながらメスで爪を少し削り取って顕微鏡で見ています。
「先生、その顕微鏡は2世代前のものなので、新しいのを買ってください。」などと思っていると、先生が戻ってきます。
「おかしいな、見つからないなぁ」と言って、もう一度爪を削っていきます。そして、顕微鏡。
「水虫ですね。菌が見つかりました。」
というわけで、無事に爪の水虫であることが確認されました。しかし「本当か?」と少し疑ってしまいましたが。

 次に治療についてです。
「薬ですが、飲み薬にしますか、塗り薬にしますか?」
と聞かれました。あれ?最近のTV-CMでは爪の水虫は飲み薬で治しましょうと言っていたと思うのですが。
聞けば、飲み薬は内臓に負担がかかるようで、場合によっては具合が悪くなることもあるようです。(詳しく説明してくれたのですが、その程度しか覚えていません)
内臓が悪くなってお酒がまずくなってはたまらないので、塗り薬を処方してもらうことにしました。まあ、それで治らなかったら飲み薬をやってみるということで。

 経過の方は、薬を付け始めてから2ヶ月ほどで爪の根元から黒い色が消えてきました。自分のイメージとしたら先の方から消えてくると思っていたのですが、爪の成長を考えれば根元から新しくなっていくのが道理ですね。
そういうわけで、最近になってすっかり爪は奇麗になりました。足の親指の爪は約9ヶ月で生え変わることが分かりました。あくまでも、私の場合ですが。

 さて、なぞの疾病シリーズはこれで終わりです。いや、今年も何かお医者さんのお世話になるかもしれませんが。
それにしても私が医者に行くと先生が「分からない。」と言うことが多いような気がするのですが、気のせいでしょうか?

前を読む 『休むに似たり』TOP 次を読む



Copyright(C)2005 T.Miyazawa All Rights Reserved.

直線上に配置